サンライズ「生産性向上の取り組み」報告 - 日の出医療福祉グループ
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サンライズ「生産性向上の取り組み」報告

サンライズは2019年(令和元年)に「ひょうごノーリフティングケアモデル施設」として認定された後、グループの先陣を切って介護を受ける側・介護をする側の負担を減らすための取り組みを続けてきました。
(前の記事はこちら「サンライズのノーリフティングの取り組みについて取材しました」

今回はそのサンライズで新しく導入した機器及び、生産性向上の実績状況についてレポートします。

2024年度 新規導入機器

離床CATCH(離床センサー)


2024年12月に全床へ導入。ベッドに内蔵されたセンサーが荷重の変化を検知し、従来のマット式と比較してより正確な検知判定を可能にしています。ベッド周りに機器やコード類がないため、利用者様のつまずき等が起きません。
[パラマウントベッド社]

サットイレ(SATOILET/排泄動作支援機器)


スタンディングリフト(歩行や立ち上がりが難しくなった方の移動・移乗介助に用いる機器)の一種で、トイレの移乗介助・立位保持介助の際に利用してしています。トイレの介助には最低でも2人での対応が必要になるところを、一人介助も可能にするほか、介助を受ける側もリフトによって支えられることで自然な立ち上がり動作を取れます。
[株式会社がまかつ]

wellsリフトキャリー(リフト浴)


シャワーキャリーに座ったまま浴槽に入ることができるため、浴槽の出入り時などにおける転倒や落下のリスクが減り、介助者・被介助者ともに負担が少なく入浴が可能になります。2階にもこちらの設備が導入完了しました。
[積水ホームテクノ株式会社]

機器導入状況

サンライズはグループにおけるICT・ロボット活用モデル事業所です。

2025年3月現在の、導入機器の全体状況は下図のとおりです。

生産性の効果判定

2022年~現在までにおける利用者事故数や職員の勤務状況を数値化し、機器導入の生産性向上効果を判定しました。

①利用者事故の月間平均数について、(2022年)22.9件→(2023年)19.4件→(2024年)18.4件という結果になりました。すなわち2022年と比較して2024年は年間54件減らすことができました

②1名当たりの月間平均残業時間について、(2022年)5.5時間→(2023年)4.7時間→(2024年)3.6時間となっています。2023年に公益財団法人 介護労働安定センターにより行われた「介護労働実態調査」によると、介護職全体の1週間の平均残業時間は1.6時間(月間7時間程度)であり、この数字と比較してもサンライズ職員の月間残業時間は少なく、また改善されているといえます。

また、グラフには表していないものの、常勤換算数の月間平均(≒現場で働く職員数)は(2022年)75.2人→(2024年)74.0人と、人員配置についても若干ながら減少させることができており、その中で①利用者事故数を減らせているというところで、生産性の向上が実現できていると考えられます。

最後に、介助者である職員の負担軽減の面で「業務中に腰痛を感じるか」というアンケートの結果(年1回)についてご紹介します。

2021年に職員の62%が腰痛を感じているという回答でしたが、2023年に30%台まで改善することができました。しかし、2024年の結果では49%と上昇しているため、職員にできるだけ長く元気に働いていただくために、今後も負担の少ない介護技術の勉強会等によって改善していきたいと思います。

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